5月21日、当社の3名の翻訳プロジェクトマネージャーが北京外国語大学MTI(翻訳修士課程)の学生たちに向け、ケーススタディ形式の講義として、翻訳プロジェクト管理、ゲームローカライズ、オンライン文学翻訳という分野について講義を行いました。
イベント冒頭で、翻訳プロジェクトマネージャーが豊富な現場経験をもとに、翻訳プロジェクトマネジメントを包括的に解説し、プロジェクト立ち上げ時のニーズ分析やチーム編成から、実行段階での進行管理・品質チェック、さらにプロジェクト終了時の振り返りに至るまで、それぞれのフェーズにおける具体的な事例を交えながら丁寧に説明しました。学生たちは翻訳プロジェクト運営の体系とその複雑さを実感できたようです。
ゲームローカライズのパートでは、ゲーム言語の特殊性に注目し、UIテキストやストーリーダイアログ、文化要素の翻訳対応について、人気ゲームの事例を通して紹介しました。異なる文化的背景でもゲームの魅力や没入感を損なわずに伝えるための工夫が紹介され、学生たちにとって新鮮な学びとなりました。
一方、オンライン文学翻訳のパートでは、作品の海外展開において直面する言語スタイルの変換や文化の違いなどについて掘り下げ、翻訳が単なる言語の置き換えではなく、文化の再創造と価値の伝達であることを強く伝えました。
イベント終了後、学生たちからは多くの反響がありました。「今回の講義で教科書の枠を超えて、実際の翻訳プロジェクトの運用を知ることができました。ゲームローカライズやネット文学翻訳にも強い関心を持つようになり、自分のキャリアの方向性について新たな視点が得られました」との声もありました。
今後も北京大来は、大学との連携をさらに深め、定期的な講座やインターンシップ拠点の設立などを通じて、専門性と実務能力を兼ね備えた優秀な翻訳人材の育成に貢献してまいります。